外反母趾の基礎知識
外反母趾とは?
外反母趾や足のトラブル、気になっていませんか?
足の不調は、全身に影響を与えます。カラダのゆがみや、肩こり・腰痛など、思わぬ不調の原因になることも。
外反母趾は、そんな足トラブルの代表格。足の親指のつけ根が少しずつゆがんでいき、歩くたびに違和感を感じることもあります。
「まだ大丈夫」と放置してしまいがちですが、悪化すると歩き方にまで影響が。早めのケアが、未来の快適な足を作ります。
では、そもそも外反母趾とは、どんなトラブルなのでしょうか?
外反母趾の症状
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バニオンとは、外反母趾によって足の親指のつけ根が大きくなったことをいいます。
皮下滑膜包炎が起こっている状態で、痛みや腫れをともないます。
バニオンが生じる
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外反母趾では親指が人差し指に向かって倒れこみます。
進行すると変形が悪化し、関節を脱臼する場合があります。
関節の脱臼
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外反母趾によって足のアーチが失われてしまうと、本来体重を支えるべきではない部分で体重を支えることになります。
そうすると、足の裏に胼胝(べんち)と呼ばれるいわゆる足にタコができてしまいます。
無症状の場合も多いですが、痛みをともなう場合もあります。
胼胝(べんち)が生じる
外反母趾の原因
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免疫異常によって関節に炎症が起こる病気です。
関節リウマチによって足の関節に炎症が起こった影響で外反母趾が生じることもあります。 -
ハイヒールはかかとが高く、つま先立ちの状態になります。そのため、身体の重みを足の前側で支えることになり、大きな負荷が加わります。
さらに、ハイヒールは足先が狭いため指先を広げることができず、親指が人差し指の方へと曲がってしまいます。この状態が長時間続くことで外反母趾が生じます。
関節リウマチの合併症
普段からハイヒールを履いている
外反母趾のケア方法
自力で改善することは難しいですが、次の点に注意して対処することで悪化を防ぐことができます。
外反母趾になってしまった場合、放っておけば悪化して歩き方や全身に影響を及ぼすようになってしまいます。
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外反母趾の足は負荷が過剰に加わり、筋肉が硬くなっています。足指や足裏を動かしていないと、筋力が低下して外反母趾の発症リスクが高まります。
変形している親指のつけ根を、手でゆっくりと外側に開くストレッチを行いましょう。筋肉の緊張がほぐれると、外反母趾にかかる負荷が軽減されます。
足のストレッチをする
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外反母趾は、日常の習慣が原因で生じることが多いです。外反母趾にならないためには日常の習慣の見直しを行いましょう。
日頃から正しい歩行を心がけましょう
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自分の足に合わない靴は足に過剰な負担をかけてしまい、外反母趾を引き起こしやすくなります。
サイズが小さすぎても大きすぎても負担がかかるため、しっかりと足に合うサイズを選ぶ必要があります。
また、足先のとがった靴やハイヒールは足にかかる負担が大きいため、長時間履くことは避けるべきです。
自分の足にあった靴を選ぶ
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インソールを使用することで、足にかかる負担を軽減することができます。正しい歩き方も身につけやすくなり、根本からの改善が期待できます。
インソールを使う
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つま先に負担がかかると外反母趾は悪化しやすいです。長時間靴を履くような場合には、運動靴やフラットシューズを選ぶようにしましょう。
ハイヒールを避ける
外反母趾に似ている疾患
足に痛みが生じている場合、外反母趾だけではなく他の疾患が隠れている場合があります。外反母趾に類似する足の疾患には、次のようなものが挙げられます。
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足裏にある筋膜が炎症を起こし、足裏に痛みが生じる疾患です。扁平足が原因で生じることも多く、歩き始めに痛みをともないます。
足底筋膜炎
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親指と小指のつけ根までの足幅が広がり、指のつけ根のアーチ構造が崩れている状態です。進行すると外反母趾や扁平足など足のトラブルを引き起こす原因になります。
開帳足
足の形が気になる方へ
身体にゆがみがあると、足への負担が増し、外反母趾の原因に。
だからこそ、骨盤矯正で全身のバランスを整え、足にかかるストレスをやわらげることが大切です。
さらに、筋力の低下も外反母趾や扁平足を引き寄せる要因。そこで、筋トレ指導やEMSによるトレーニングで、しっかりサポートしていきます。
ただし、骨の変形がすでに進み、歩くことさえつらいほどの強い痛みがある場合は、迷わず整形外科へ。
外反母趾を放置すれば、変形はどんどん進行し、症状は悪化してしまいます。
気づいたときには完治が難しく、手術が必要になるケースも少なくありません。
そうならないために。「まだ大丈夫」と思える今こそ、整骨院での施術をおすすめします。