捻挫の基礎知識
捻挫でお悩みの方へ
「足首をひねって腫れてきたけど、これってただの捻挫?」
「痛みが引かないけど、病院に行くべき?」
スポーツ中や日常生活の中で起こる「捻挫」は、誰もが経験しうるケガのひとつです。
しかし、適切に処置しないと長引いたり、癖になったりすることも。
さくらメディカル整骨院グループにも、足首や手首などの捻挫でご来院される方が多くいらっしゃいます。
「捻挫の基礎知識」では、当整骨院の施術スタッフ監修のもと、捻挫の原因・対処法・予防のポイントまで詳しくご紹介します。
◆ 捻挫ってそもそも何?
◆ どうして腫れや痛みが出るの?
◆ すぐに冷やせば大丈夫?
◆ 病院・整骨院・鍼灸院、どこに行けばいい?
捻挫とは?
捻挫とは、関節を支える靱帯(じんたい)などの組織が、急な動きや外力によって伸ばされたり、部分的に損傷することをいいます。
最も多いのが足首の外側への捻挫で、スポーツ中の転倒や、段差で足をくじくなどが原因になります。
こんな症状があったら要注意!
◆ 捻った直後からズキズキとした痛み
◆ 関節周囲の腫れや熱感
◆ 動かすと強い痛みがある
◆ 痛くて体重をかけられない(足首の場合)
これらの症状がある場合、ただの「軽い捻挫」と思わずに、適切な評価とケアが必要です。
なぜ腫れる?どうして痛むの?
捻挫によって、靱帯や周囲の組織が傷つくと、そこに炎症が起こり、腫れや痛み・熱感が発生します。
また、内出血が起こることもあり、時間とともに青紫色になるケースもあります。
・靱帯の損傷(軽度〜重度)
・関節包の損傷
・筋肉・腱への影響
捻挫の重症度に応じて、処置やリハビリ内容も変わってきます。
捻挫の重症度と回復の流れ
軽度(Grade 1)
軽い靱帯の伸び。腫れや痛みはあるが関節の不安定性は少ない。数日〜1週間で回復するケースもあります。
中等度(Grade 2)
部分的な靱帯断裂。腫れ・痛み・動かしにくさが強く出ます。数週間〜1ヶ月の治療が必要。
重度(Grade 3)
靱帯の完全断裂。関節の不安定性があり、手術が必要な場合もあります。
正しい応急処置「RICE処置」
捻挫したら、すぐに以下の「RICE処置」を行いましょう。
Rest(安静)
無理に動かさず、負荷を避ける
Ice(冷却)
15分〜20分冷やして炎症を抑える(1〜2時間おき)
Compression(圧迫)
包帯やテーピングで腫れを抑制
Elevation(挙上)
心臓より高く上げて、腫れ・出血を抑える
やっていいこと・NGなこと
やったほうがいいこと
◆ できるだけ早く冷やす(48時間以内)
◆ 安静にして患部に負荷をかけない
◆ 医療機関での診療・リハビリ
やってはいけないこと
◆ すぐに温める(初期は炎症が悪化)
◆ 痛みがあるのに歩く・動かす
◆ 自己判断でマッサージやストレッチ
整形外科・整骨院・鍼灸院、
どこへ行く?
整形外科
レントゲン・MRIなどでの画像診断が可能です。骨折の有無や靱帯損傷の程度を診断できます。
整骨院
炎症後のリハビリや、筋肉・関節の調整に効果的。テーピングや超音波治療も可能です。
鍼灸院
慢性的な痛みや血流改善に適していますが、急性期の施術には注意が必要です。
捻挫と間違いやすい疾患
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捻挫と思っていたら、実は小さな骨折(剥離骨折など)だったケースも。腫れや痛みが強い場合は注意が必要です。
骨折
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関節が外れてしまう脱臼は、関節の変形や異常な動きが特徴。整復(元に戻す処置)が必要です。
関節脱臼
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重度の捻挫は、実質的には「断裂」です。しっかりと診断を受けることが大切です。
靱帯断裂
予防のポイント
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筋肉や関節をしっかり温めることで、ケガの予防になります。
運動前のストレッチ・ウォーミングアップ
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滑りやすい靴やヒールの高い靴は、捻挫のリスクを高めます。
足元の安定・靴の見直し
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足首や体幹の安定性を高めるトレーニングで、再発を防ぎましょう。
筋力バランスの改善
捻挫でお困りの方へ
さくらメディカル整骨院グループでは、捻挫の程度に応じたケア・リハビリを行っています。
痛みや腫れがなかなか引かない方、繰り返し捻挫をしてしまう方は、ぜひご相談ください。