四十肩・五十肩の基礎知識
肩の痛みでお悩みの方へ
「最近、肩が痛くて腕が上がらない……これってもしかして『四十肩』?」
年齢とともに起こる肩の痛みや可動域の制限は、多くの人が経験するもの。
放っておいていいのか、病院に行くべきか、迷う方も多いのではないでしょうか。
さくらメディカル整骨院グループにも、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)でお悩みのお客様がたくさんいらっしゃいます。
こちらのページでは、お客様から多く寄せられる、以下のような疑問にわかりやすくお答えします。
さくらメディカル整骨院グループの施術スタッフ監修のもと、症状の原因から対処法、回復のポイントまでを網羅的に解説しています。
◆ 四十肩・五十肩とは何か?その違いは?
◆ なぜ肩が痛くなるの?
◆ 治療法やリハビリで早く治すには?
◆ 病院に行くタイミングや、整体との違いは?
四十肩・五十肩とは?
その正体と違い
「四十肩」「五十肩」は、医学的にはどちらも肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)と呼ばれます。
40代~50代以降に多く発症することから、年齢で呼び方が変わるだけで、基本的には同じ病気です。
こんな症状があったら要注意!
◆ 夜中に肩がズキズキして眠れない
◆ 腕を上げると激痛が走る
◆ 髪を結ぶ・エプロンを結ぶなど、背中に手が回らない
◆ 洗濯物を干すのがつらい
これらは典型的な四十肩・五十肩のサインです。悪化させないためにも、早めの対応が大切です。
原因は?なぜ突然痛くなるの?
四十肩・五十肩の原因は、加齢による肩関節周囲の組織(関節包や腱など)の炎症や癒着が中心です。
年齢を重ねると、肩周辺の筋肉や腱の柔軟性が低下し、炎症が起きやすくなります。
以下のような習慣や環境も関係しています。
・長時間のデスクワークや猫背姿勢
・運動不足
・肩への過度な負担(重い物の持ち運びなど)
・姿勢の悪さ
四十肩・五十肩の3つの進行段階
急性期(炎症期)
急性期は、痛みが強く、夜間痛が出ることが特徴です。無理に動かさず安静にしましょう。痛みや熱感がある場合は、冷やすことで炎症を抑えます。
拘縮期(こうしゅくき)
肩が動かしにくい時期なので、温めることで血流を促進し、回復を助けます。医師や施術者の指導のもと、無理のない範囲でストレッチや体操を行いましょう。
回復期
少しずつ可動域が戻る時期です。
放っておいても治ることがありますが、完全に回復するまで半年〜1年かかるケースもあります。早めの対処で、回復をぐっと早めることができます。
自分でできるケアとNG行動
やったほうがいいこと
◆ 湿布や温め(慢性期)
◆ ゆっくりとしたストレッチ(痛くない範囲で)
◆ 適度な運動と血流改善
やってはいけないこと
◆ 我慢して無理に動かす
◆ いきなり肩を強く揉む
◆ 痛みが強い時の過度なストレッチ
病院・整骨院・鍼灸院、
どこに行けばいい?
整形外科・リハビリ
診断と薬・注射・画像検査ができます
整骨院や鍼灸院
筋肉のバランス改善・慢性期のケアに効果的
四十肩・五十肩と似た症状を起こす病気もありますので、「痛みが強くて夜眠れない」「日常生活に支障がある」場合は、まず整形外科を受診しましょう。
四十肩・五十肩と、
似た症状を起こす疾患
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腱板が切れてしまうことで、肩が動かなくなる疾患です。
四十肩・五十肩と症状が似ていますが、MRIなどの画像検査での鑑別が必要です。
腱板断裂
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肩の腱に石灰(カルシウムの結晶)が沈着し、激しい痛みを起こす病気です。
石灰沈着性腱板炎
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首の椎間板が神経を圧迫し、肩や腕に痛みやしびれが出ることもあります。
頚椎由来の神経障害
症状が似ているため、詳しく調べて正確に原因を見きわめることが大切です。
四十肩・五十肩は、誰にでも起こりうる身近なトラブルです。
放置せずに正しい知識と対処をすることで、痛みをやわらげ、回復を早めることができます。
無理なくケアして、動ける肩を取り戻しましょう!
予防のポイント
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普段から肩甲骨を動かすようなストレッチを取り入れ、柔軟性を保ちましょう。
肩周りのストレッチ
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背筋を伸ばし、正しい姿勢を保つことで、肩への負担を軽減できます。
姿勢の改善
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冷えは筋肉をこわばらせ、肩こりや炎症を招きます。特に冷房の効いた部屋では、上着を羽織るなどして冷え対策をしましょう。
体を冷やさない
肩の痛みでお困りの方へ
さくらメディカル整骨院グループでは、四十肩・五十肩に特化したリハビリ・整体を行っています。
症状にお悩みの方は、お気軽にご相談ください