背中の痛みの基礎知識

なぜ背中が痛くなるの？

背中の痛みには、さまざまな原因があり、痛みの原因を正しく見極めることが非常に重要です。
 
中には内臓疾患や重大な病気が関係しているケースもあるため、痛みが長期間続く場合や安静にしていても痛む場合は、まず医療機関（内科や整形外科）での受診をおすすめします。
 
一方で、筋肉のこわばりや骨格のゆがみ、加齢による筋力低下、姿勢の崩れなどが原因となっている場合は、整骨院での対応が有効です。
 
現代人に多い「猫背」や「前かがみ姿勢」「長時間のデスクワーク」などにより、姿勢を支える筋肉に過度な負担がかかり、筋肉が硬くなって背中に痛みを感じることがあります。

筋・筋膜性

• 筋肉の硬さによって起こる腰痛やぎっくり背中など。

骨格の歪み

• 側湾症、分離症、すべり症、妊娠中など。

骨折

• 骨粗鬆症による圧迫骨折など。

神経性疾患

• 脊柱管狭窄症、ヘルニアなど。

内科疾患

• 逆流性食道炎、胃がん、膵臓がん、腎臓病、尿路結石など。

循環器疾患

• 心筋梗塞、大動脈解離など。

心因性疾患

• 心身症など、ストレスによるもの。

背中が痛んだ時の対処法は？

安静にする

• 無理に動かず、姿勢を整えて安静にしましょう。
   
  ソファなど柔らかすぎる場所よりも、固めの布団や椅子のほうが背中には負担が少ないです。
   

ストレッチ・軽い体操

• 姿勢が原因であれば、背中や肩甲骨まわりをゆっくり伸ばすストレッチが効果的です。
   
  急激に動かすのは避けましょう。

温める

• 筋肉のこわばりによる痛みには、蒸しタオルや入浴で温めるのが効果的です。
   
  血行がよくなり、痛みが和らぐことがあります。

• 痛みが強かったり、長引く場合は、無理に揉んだり叩いたりするのは避けましょう。自己流のマッサージや強い刺激は、逆に悪化させる場合があります。
   
  原因が筋肉・姿勢・骨格であれば整骨院、内臓の疾患の疑いがあるときは病院を受診しましょう。
   
  痛みが長引く・繰り返すときは、早めにご相談ください。
   
  整骨院では、姿勢チェックや筋肉のバランス調整などを通して、根本的な改善を目指せます。