腱鞘炎・ばね指

  • スマホを親指で操作できない
  • 痛みでキーボードが打てない
  • 瓶やボトルの蓋が開けられない
  • 指を曲げるとカクカクする
  • 子どもを抱っこすると手首が痛い

腱鞘って何?

腱鞘とは、筋肉と骨を繋いでいるとても丈夫な腱(代表例:アキレス腱)を覆っている管状の組織です。

この腱鞘があるおかげで、指や手首がスムーズに動かす事ができます。

腱鞘炎にはいくつか種類があります。

・化膿性腱鞘炎:傷口から細菌が侵入し、腱鞘に沿って炎症が出る。

・狭窄性腱鞘炎:一般的な腱鞘炎、腱の通り道である腱鞘が狭くなり起こる。

・ばね指:いわゆる使いすぎで、腱や腱鞘自体に炎症が起こる。

・アキレス腱炎:スポーツなどが原因で起こる。

腱鞘炎ってどんな症状?

腱鞘炎の主な原因は【使いすぎ】です。

パソコンやスマホの使いすぎで腱鞘が擦れてしまい炎症を引き起こします。

他にはピアノやギターの演奏、握り込みや手首の返しなどの多いスポーツで見られます。また更年期や妊産婦に多く見られる腱鞘炎はホルモンバランスが関与しているといわれています。

親指の使いすぎによる腱鞘炎を【ド・ケルバン病】といい、手の甲側の腫れや痛みがあり、親指を曲げ伸ばしすると手首付近に痛みが出ます。この症状が出ると、雑巾を絞ったりペットボトルの蓋を開けるのでさえ困難になる場合もあります。

ド・ケルバン病は親指を握り込んで、小指側に手首を倒すと患部に強い痛みが出る【フィンケルシュタイン検査】が有名です。

腱鞘炎は親指以外にも起こります。朝方痛みが強く、日中は症状が軽減することもありますが、進行するとばね指、弾発指などと言われ、痛みと一緒に指の関節がカクカクとスムーズに動かなくなります。

また出産前後の女性にも多く、ホルモンバランスが原因になったり、授乳による負荷がきっかけになると言われています。授乳が終わると軽快することが多く、治療を行いながら経過観察をする場合が多いです。

共に症状は、熱感、腫れ、押すと痛む、曲げ伸ばしで痛む、関節がスムーズに動かない。

痛みが少なく、動かしにくさが先に出る事もある為、異変を感じたら早めに治療を受けましょう。

腱鞘炎の一般的な治療法

まず大事なことは、患部の安静がとても重要です。腱や腱鞘は再生能力が乏しいと言われており、患部を休ませて、炎症を引かせることが重要です。そのために、テーピングやギプススで固定をする場合もあります。

痛みの少ない初期であれば患部を冷やすと効果的です。また慢性的なものは、患部を温めるて血流を良くすることで症状が軽減させることもできます。ただ状態をしっかり判断し冷やすべきか温めるべきかを間違えない為にも専門家に診てもらいましょう。

ストレッチや湿冷布薬も場合によっては有効です。

他には、ステロイド注射をする治療法があります。注射の場合、即効性は高いですが、糖尿病や薬物アレルギーのある方は使用できない場合があります。

このようば治療法で改善がみられない場合、手術を行うこともあります。

 

腱鞘炎で注意しなくてはいけないことは、治療法を間違えたりするとむしろ悪化してしまう事もあるという事です。それから、症状や痛みが軽減したから治ったと判断してしまい、普段通り使い始めてしまい再発することが多いです。

症状が軽減してきても安易に判断せずに、専門家の指導のもとしっかりと治療とケアをしていく事が大切です!

当院での治療法

当院では、原因となっている部位の特定と筋肉の緊張を緩和する為のマッサージやテーピングを行います。また、単に指や手首の使いすぎではなく、首や肩の可動制限から肘や手首の負担が増加しておる事もある為、特殊電気治療器【ハイボルト】を使用し、首や肩回りの根本的な原因を解決し、再発しにくい環境を作りだします。

当院では【触察】という障害が起きている筋肉や腱を触り分ける技術を用いて、より正確に患部にアプローチすることが出来ます。患部の炎症に関しては、【超音波治療器】【鍼灸】などを併用し、早期鎮静化を目指します。

患者様一人ひとりの状態を把握し、今の症状に合った日常生活指導も行っており、お仕事や育児でなかなか通院が難しい方や、安静が難しい方のケアも行っておりますので、長年の腱鞘炎でお仕事や趣味に悪影響が出てしまっている方や、毎日の家事と育児でお困りの方も是非一度さくらメディカルグループにご相談ください!

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