胸郭出口症候群
- 腕や手になんとも言えない重苦しい痛み・しびれがある。
- 「なで肩」気味で肩こりがひどい。
- デスクワークなど下向きで手を使う作業が多い。
- 手が冷たくなることがある。
- 電車のつり革につかまっていると肩や腕が辛くなる。
胸郭出口症候群では、肩から腕にかけて重苦しい痛みやしびれ、手の冷感などが現れます。
肩こりのひどい方にみられることが多い症状で、いつもの肩こりがひどいだけと認識されている方も多くいます。
でも、それはもう肩こりの範囲を超えています。
そのままにしておくと、痛みやしびれだけではなく力が入りにくくなったり筋力が落ちてしまうことも。
それは放っておいてはいけない症状です。
胸郭出口症候群とは?
胸郭出口症候群は、頚から腕へ神経・血管が下りていくルートの中で
単一、あるいは複数個所で圧迫を受けることで障害され、腕に神経痛が現れます。
神経と同時に血管も圧迫を受けるので手が冷たくなることもあります。
鎖骨の骨折などの外傷や、肋骨の異常といった先天的な要素によるものもありますが
普段の姿勢や、身体の使い方が原因になるものがほとんどです。
比較的、若い方でも起こる症状です。(女性は特に!)
胸郭出口症候群の原因は?
原因1、鎖骨の位置が悪い
最も多いのは、鎖骨と鎖骨のすぐ近くの肋骨の隙間が狭くなり
その隙間を通過する、神経・血管が圧迫されることで起こります。
これはいわゆる「なで肩」で鎖骨の位置が下がってしまうことで起こります。
原因2、肩甲骨の位置が悪い
肩甲骨が胸側に引っ張られていわゆる「巻き肩」の方は、胸の筋肉の隙間で同様に圧迫を受け、腕に症状が出てきます。
このタイプの特徴は電車でつり革につかまる等、腕を上げた状態を維持すると腕が辛くなります。
原因3、頭部の位置が悪い
いわゆる「猫背」で背中を丸めてデスクに向かうことが多い方は、頚の横にある「斜角筋」という筋肉の隙間を神経・血管が通る際に圧迫を受け、腕が辛くなります。
このように、主な原因になるのは「姿勢」です。
姿勢が乱れる原因は様々ですが、必ずあるのは身体を支える機能の不足です。
それは、単純に筋力の場合もあれば、筋のバランスのこともあります。
胸郭出口症候群を改善するには?
姿勢が乱れたり、神経や血管を圧迫しているものの直接の原因は頚や背中、胸の筋肉の硬さにあります。
ですから、マッサージや鍼灸治療などで硬くなった筋肉をほぐせば良くなります。
しかし、考えなければならないのはなぜ筋肉が硬くなってしまったかです。
そして、なぜ鎖骨や肩甲骨の位置が悪くなってしまった(姿勢が悪くなった)かです。
それを見つけるために役に立つのがハイボルト治療器です!
ハイボルト治療器は神経を圧迫しているその部分が悪いのか
あるいはどこかの機能が落ちていることで神経を圧迫している場所に負担がかかっているのか
これらを検査することが出来るのと同時に、障害を起こして敏感になっている神経を鎮静させてくれます。まさに一石二鳥!!
原因が分かったら、それを改善するように施術メニューを決めていきましょう。
筋肉の硬さにはマッサージや鍼灸施術、超音波等も良いでしょう。
肩甲骨や頭部、頚部の位置が悪い場合には骨格矯正
身体を支える筋力の不足で背中が硬くなり、肩甲骨や鎖骨の位置が悪いこともあります。
これらを改善するには、やはり筋力をつける運動やトレーニングが必要となりますね。